FAQ
 
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質問-1 整形外科の薬は胃腸に悪いと聞きましたが。
質問-2 膝の注射は体に害があると聞いたのですが。
質問-3 膝が痛く、整形外科にかかったら「変形性膝関節症」といわれました。関節の内側が痛いのに医者は膝の外側に注射しました。いったいどうして?
質問-4 運動不足なので体を動かそうと思うのですが、ラジオ体操はどうでしょうか。
質問-5 乗用車で運転していて追突されて、整形外科で頚椎捻挫と診断されました。のみ薬とはり薬を処方され通院していますが首の痛み、肩のこりや頭痛に悩まされていてなかなかよくなりません。このままで本当によくなるのでしょうか。
質問-6 膝に水がたまりましたが近所の方に、病院で抜かれるとくせになるからやめなさい、と言われましたが。
質問-7 車を運転していて停車中追突されました。頚の痛みや肩のこりや頭痛が出てきて不安です。まわりの人は皆悪いことばかり言います。
質問-8 交通事故の被害者です。頚椎捻挫といわれ相手の自賠責保険で治療していましたが、6ヶ月程たったところ主治医に「そろそろ治療を終了して示談などを済ませるように」といわれました。まだ時々痛みが残っているし納得がいかないのですが。
   
質問-1
整形外科の薬は胃腸に悪いと聞きましたが。

回答
整形外科の薬がみな胃腸に悪いわけではありません。腰痛やけがの痛みなどに対して消炎鎮痛剤を処方する事が多く、この消炎鎮痛剤を飲み続けると胃の粘膜など内臓に影響を与えることがあり長期間使用はお勧めしません。以前に比べると胃にやさしい鎮痛剤が多くなってきました。胃炎や胃潰瘍がある方や胃に自信がない方は医師に申し出ましょう。

   
質問-2
膝の注射は体に害があると聞いたのですが。

回答
以前は関節内に注射する場合、主成分としてステロイド剤という強 めのくすりしかなく、使用量も多く長期間使われる場合副作用に気を付けなければなりませんでした。しかし、現在の膝関節と肩関節の注射はヒアルロン酸という効果と安全性の高い注射剤が主流です。現在も、関節内の炎症が強ければ小量のステロイド剤を混ぜて用いますが、ヒアルロン酸が主成分で、ステロイド剤の使用量、使用頻度などが控えめになりましたのでかなり安全になりました。

   
質問-3
膝の注射のとき、内側が痛いのに外側に注射されましたが。

回答
関節、特に膝関節の注射は関節の中全体にくすりを広げることを目的としています。痛いところに打つ注射とは異なります。膝の外側からおさらの裏をすべらせるようにして注射する事が多いです。患者さんによって打ちやすい場所があり、内側から打つこともあります。けっして医者が「話をきいていない」わけではありません。

   
質問-4
運動不足なので体を動かそうと思うのですが。

回答
◆誰でも知っている体操にラジオ体操がありますが、第1、第2は反動をつける動作やジャンプ動作が入っているため、あまり張り切ってやるとかえって筋肉などを痛くすることがあります。やってはダメということではありません。あの音楽に合わせて毎朝体操することが一日の活力源になっているかたも少なくないと思います。中高齢のかたがラジオ体操する時、特に普段あまり体を動かしていない方は、反動はあまりつけずジャンプをあまりしないようにしたほうがいいでしょう。

◆柔軟体操は、反動をつけないいわゆるストレッチングが安全かつ効果的であることが確かめられています。筋肉をリラックスさせて伸ばした状態を約30秒続けることで十分な効果が得られます。
 
◆全身的な運動では歩く、あるいは早歩きいわゆるウォーキングが比較的安全に行うことができます。何らかの疾患で治療中のかたは、主治医に相談してからにしましょう。
 
◆太極拳の動きはゆっくりした無理のない全身運動で、中高年のかたにもいいものですが正しい指導を受けましょう。
 
◆プールで泳ぐ、プールの中で歩く、体を動かすのも全身にいい運動になります。古式泳法は理にかなった無理のない非常にいい泳法と言われています。

   
質問-5
貼り薬の種類、使い分けがよく分りません。

回答
◆いろいろな貼り薬(パップ剤)があります。現在一般に冷湿布と思われている白いパップ剤は、ほとんどがいわゆる『経皮吸収消炎鎮痛剤』簡単にいうと貼る痛み止めです。最初冷たいですが、それは必ずしも目的ではありません。一方、温感パップ剤は血行をよくするためにぽかぽかする成分(とうがらしエキスなど)を用いています。したがって、慢性の腰痛や肩こり、関節痛にはどちらを用いても間違いではありません。気持ちがよければその体に合っていると考えられます。
 
◆温感パップ剤を用いないほうがいい場合は、打撲や捻挫などけがの初期と、関節が炎症で熱を持ってる場合です。また肌にはややきついです。

◆鎮痛剤のパップ剤に温感剤の成分をすこしまぜた製品も有ります。他に、においの少ないパップ剤や、粘着力が強く若干伸び縮みしてはがれにくい製品もあります。それぞれの方の病状に応じて処方していますが、ご希望があれば申し出てください。肌の弱いかたは塗り薬(クリームやローション)のほうが負けづらいです。テレビなどで良く宣伝しているバンデリンと同じ成分の塗り薬もあります。

   
質問-6
膝に水がたまりましたが近所の方に、病院で抜かれるとくせになるからやめなさい、と言われましたが。

回答
抜いたらくせになると言うのはうそです。ぬいても、また溜まることはよくありますが、抜いたからくせになったのではなくそれだけ炎症が続いている、または負担がかかり続けているということなのです。ぱんぱんに腫れたままにしていると関節を包んでいる袋(関節包)の血行が非常に悪くなりますので、やはり関節に溜まった水は抜いたほうがいいのです。

   
質問-7
車を運転していて停車中追突されました。頚の痛みや肩のこりや頭痛が出てきて不安です。まわりの人は皆悪いことばかり言います。
回答
◆むち打ち損傷とは、自動車衝突事故などで後方、あるいは側方からの衝撃で頚部へもたらされるエネルギー転移が加速ー原則メカニズムで生じることを言います。

むち打ち損傷というとかなりイメージが悪く何年たっても良くならないらしいとか、1〜2年してから後遺症が出るとか知った振りして言うひとがたくさんいます。まず第一に、あなたの近くにいる悪いことしか言わないひとの言葉には耳を傾けないで下さい!実はむち打ち損傷自体はその治療方針を誤らなければ治りのいい、多くのケガがそうであるように『自然治癒力』によって治り得るものなのです。

◆レントゲン撮影は、一般に念のため行います。腕、手にシビレや脱力があり、続く場合などはMRI撮影などのチェックを行うことがあります。画像で何らかの明らかな新しいけがの所見があれば、その怪我に対する治療を行います。重症外傷が無いことをしっかり診察、診断することは医師の責任です。しかし、そのような客観的なはっきりした所見がなく、画像上は全く異常がないにもかかわらず頚肩のこりや痛み、頭痛、嘔気、全身倦怠感などの多彩な症状が有る場合も少なくありません。多くの研究が医学界でなされていますが病態について科学的にとらえることが難しいため、まだ医学界の見解は完全には一致していません。しかし、国際的に、適切な解析と治療方針の確立をめざす動きが活発化し、特にカナダのケベック特別調査団が、世界中の10383個に及ぶ原著論文(学問的に整った報告)を4年にわたり分析しその結果が1995年に発表されました。その結論は、

★むち打ち損傷は通常定型的、自己終息的(Self-limited)経過をたどり、 1年たっても何らかの症状が残存したのは1.9%にすぎなかった。ほとんどの人はさほど期間もかからずに治癒するという結論を出しました。ではどうして良くならないとか長引くということになるのでしょう。

★ケベック調査団の報告はより早く治癒をもたらすための要点、注意点にも言及しています。それに基づき日本の医療事情を考慮し、むち打ち損傷治療方針を述べます。

◎最も大切なことは体力、筋力の低下を最小限におさえる事!


実は症状が長引いている場合の原因の一つに、体力、筋力低下のために、いつまでもあちこち痛くなり、凝り、疲れるということがかなり大きな要素として有ります。ところが、これまでの多くの医療機関がとってきた方針は、 ただひたすら安静だったのです。
《適切な治療方針は次の様になります。》
1. できるだけ早期に通常の活動を再開する。
2. 頸椎ソフトカラーの長期使用は頸椎の筋力低下を誘発し治癒を遅らせる危険性がある。
なるべくなら用いず、用いるとしたら短期間にする。
3. 不適切な入院安静は、むしろ治癒を遅らせる。なるべく入院しない。

◎不安がらず、精神的に決して落ち込まず、自分自身で自分の健康をしっかり維持する、取り戻す!受け身の治療ばかりに依存しない。


1996年、Schrader医師は、過去3年間にむち打ち損傷に遭った人と、そのようなケガのない人それぞれの頭痛、頚の痛みなどの発生率を調査したところその発生率にはほとんど差が見られなかったのです。彼は「障害が残ると予想している事や、既存の症状を事故のせいだと考えていることは重要な要因と考えられています。」と述べています。

脳、脊髄は何でもないはずなのに頭痛が続いたり、吐き気、めまいや不眠に悩まされることがあります。これは、自律神経系の調節がバランスがくずれたためと考えられます。すなわち、直接的なケガが治らないのではなく、体調がくずれてしまったということなのです。
《適切な治療方針は次の様になります。》
1. 鎮痛剤は症例により、活動性を維持するために一定期間有効である。但し薬にはなるべく依存せず、徐々に減らし、やめていく様努力をする。
2. 後遺症がでるだとか後からでるだとか治療が長引くことが多いなどという誤解にふりまわされてはならない。心配が仇になり、回復、治癒をむしろ遅らせることにつながり、不定な症状の遷延化の原因になりうる。本人はもちろん、家族、同僚、友人も同様である。
3. どうしても筋肉が弱くなって固くなってしまうようならストレッチングや適切な体操、筋肉強化を行って、もとの力を取り戻していく。(これについては必要と考えられる患者さんには診察時に指導またはリハビリテーション指示としてお勧めします。)人間の体は、まんべんなく動かした方が血液やリンパの流れが良くなり、自律神経系の調節も改善していきます。
「私は被害者なんだ」という気持ちを捨てて、「私は自分で自分の健康を取り戻してみせる」という意志をぜひ持ってください。
 

頚椎捻挫は必ず良くなります。

         自身の努力と体自身の治癒力で

質問-8
交通事故の被害者です。頚椎捻挫といわれ相手の自賠責保険で 治療していましたが、6ヵ月程たったところ主治医に「そろそろ治療を修了 して示談などを済ませるように」といわれました。
まだ痛みが残っているし納得がいかないのですが。

回答
◆現在の制度には、事実上限界があります。保険の担当者はよく、始めは「すっかりよくなるまでどうぞ」と言いますが、なかなかそうは行かないのが現状です。一定期間以上治療を続けようとした場合、被害者のほうがかえっていやな思いをするような状況になることが少なくありません。

◆私は私のところに来ている患者さんには、「損害保険自体には限界があり、長くかかることで精神衛生上マイナスになることが少なくなく、薬などにあまりたよらなくてもなんとか頑張れるようになってきたら、少し痛みが残っていても治療は終了にして示談等を済ませてしまってすっきりして気持ちを切り替えて前向きに、自分で頑張っていくようにしましょう。」と説明しています。

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